







読者目線で読む「COMICペンギンクラブ2003年10月号」|飛龍乱の鬼畜ギャグと、大人の笑いの深み
はじめに
正直に言います。
「成人向けマンガ誌」と聞いて、正直「またパターン同じじゃん…」と一瞬思ってしまいました。
でも、この号を手に取って読了したとき、「これはただのエロマンガじゃない」と、胸の奥でズドンと来ました。
紹介するからには、自分自身で全巻・全号を読み通す——これは私のポリシーです。
特にこの号は、ギャグのきり味と、人間関係の歪みの描写の重さが、思わず息をのむほどバランスが取れていました。
「笑っていいですか?」と聞かれたら、「いいんです。だって、これ、本気で泣けるから」って答えたい。
こんな風に感じたのは、最近では珍しい。
この号を読むべき人は——「大人の恋愛の、ちょっと暗い側面も受け入れられる人」です。
作品基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | COMICペンギンクラブ2003年10月号 |
| 著者 | 飛龍乱、ちゃたろー、鬼窪浩久 他多数 |
| シリーズ | COMICペンギンクラブ |
| 巻数 | 205巻 |
| ジャンル | ギャグ・コメディ, 拘束, マンガ誌, 単行本, 処女, ニーソックス, 美乳, 学園もの, 恋愛, 鬼畜, ダーク系, ラブコメ, ラブ&H, 熟女, 女子校生, 女子大生, 美少女, 痴女, ギャル, 人妻・主婦, 不倫, 巨乳, 小柄, スレンダー, 体操着・ブルマ, ボンテージ, バニーガール, 近親相姦, 巨乳フェチ, パイパン, コスプレ, セクシー, 騎乗位, 寝取り・寝取られ・NTR, 着エロ, 逆ナン, 中出し, フェラ, ぶっかけ, ごっくん, ドラッグ, パイズリ, 3P・4P, 指マン, イラマチオ, デカチン・巨根, 汗だく, ハメ撮り, ビッチ, 先行販売, 独占販売 |
| 価格 | 1,100円(税込) |
| 配信開始日 | 2026年4月7日 |
あらすじ
本号は、飛龍乱の「COVER ILLUST」「HA-HA-HA」を筆頭に、ちゃたろーの「奈美SOS!5ガールズ」、鬼窪浩久の「解凍してちょ」など、計15作品を収録。
特に「HA-HA-HA」は、「笑わせながら、読者の心をじわじわと引き裂く」という、極めて大人向けの構成が特徴的です。
各作品が短編ながら、ジャンルやタッチが大きく異なり、「読む順番で印象が変わる」という、誌物ならではの遊びも魅力です。
あい乃が感じた見どころ
「HA-HA-HA」の「笑い」と「鬼畜」の境界線が、思わず息をのむほど精密
飛龍乱の「HA-HA-HA」は、一見、単なるエッチなギャグに見える。でも、登場人物の会話の間の「沈黙」の使い方が、実はすべて設計されているんです。
たとえば、主人公が「いや、それ、明らかにヤバくない?」ってツッコむ場面で、相手が「え?なに?私、全然気づいてないよ~」と笑顔でスルーする——この「気づいてないふり」の連続が、読者に「でも、あなた、気づいてるでしょ?」という苛立ちと、同時に「…私も気づいてたわ」という自己投影を誘う。
私、この「気づいてるくせに、何も言わない」感覚が、現実の夫婦や恋人関係にも通じるなって、読んでいるうちに胸が痛くなりました。
Q読者が疑問に思うこと?
A
「鬼畜って、ただのイジメじゃないの?」
→ いいえ。この作品の「鬼畜」は、相手を傷つけることではなく、「相手の本音を引き出すための手段」なんです。
主人公の「笑ってごまかす」姿勢と、相手の「怒って本音を吐く」姿勢が、まるでダンスのように連動している。
正直、これは「恋愛の本質」を、エロティックな演出で見せているとさえ感じました。
「奈美SOS!5ガールズ」の「5人で1人の女」構造が、現代のSNS時代を映す鏡
ちゃたろーの「奈美SOS!5ガールズ」は、5人の女子高生が、1人の女子高生・奈美を「助ける」ために協力する——という設定。
でも、この「助ける」という行為が、実は「奈美をコントロールする」ことと表裏一体。
「助ける」という名の監視、そして「助けてもらった」という罪悪感で奈美を縛る——この構造、SNS時代の「いいね」や「応援」の裏にある圧力と、どこか似ているなと。
5人のうち1人が、実は「奈美を救いたい」のではなく、「奈美を堕としたい」だけだったりする。
この「善意の裏の意図」が、読むたびに見えてくる。
「助けてあげてる」って思っている人ほど、実は一番危険——この作品は、そう教えてくれます。
「解凍してちょ」の「凍結された恋」が、主婦の心をズキュンと刺す
鬼窪浩久の「解凍してちょ」は、凍結された冷凍庫の中から、ある日、夫の初恋の相手が「解凍」されて現れる——という設定。
「解凍」=「記憶の復活」で、夫の過去の恋愛が、今を生きる妻の心を蝕んでいく。
この作品、実は「過去の恋愛」を責めていない。むしろ、『今、夫が選んだのはあなた』って、妻に言い聞かせるように、読者に言い聞かせるように書かれている。
「あなたは、私の過去を全部知っている?」
「…知らない。でも、全部、受け入れる」
このセリフで、私は思わず目が熱くなりました。
「過去を消す」のではなく、「過去を抱きしめる」——大人の恋愛の、最も優しい形を、この作品は描いています。
Q読者が疑問に思うこと?
A
「凍結って、現実的?」「ありえすぎ」
→ ありえない設定だからこそ、主婦の「夫の過去」への不安を、具現化できたんです。
現実には「解凍」されないけど、SNSで昔の写真が出てきたり、友達のSNSで「昔の恋人」が見つかったり……
この作品は、現代の主婦が抱える「過去の幽霊」と戦う方法を、ユーモアと優しさで教えてくれるんです。
「ぎりぎり!!」の「ギリギリライン」が、夫婦関係の危うさを描く
鋼鉄の「ぎりぎり!!」は、夫婦の会話の「言い回し」のギリギリを攻める作品。
「別にいいよ」→「でも、私、気になってる」
「大丈夫」→「…でも、不安」
この「言いかけの言葉」の積み重ねが、実は夫婦の信頼を削っている——という気づきが、読後も残ります。
「言い切らない」ことの危険性。
「言わないでしょ?」という期待。
「言葉の隙間」が、実は最も危険——この作品は、主婦である私に、夫との会話の「言い切り方」を、静かに問いかけました。
こんな人におすすめ
✅ おすすめの人
・主婦で「夫の過去」に不安がある人:「解凍してちょ」は、その不安を抱える人の心を、やさしく包み込むように書かれています
・ギャグとダークな要素のバランスが取れた作品が好きな人:飛龍乱の「HA-HA-HA」は、笑いと鬼畜のバランスが完璧です
・短編集で「読む順番で印象が変わる」作品を試したい人:本号は収録作品の順番で、読後の感情が大きく変わります
🚨 おすすめしない人
・「大人の恋愛の歪み」が苦手な人:「HA-HA-HA」「ぎりぎり!!」などは、人間関係の「裏側」を描いているため、ストレスを感じる可能性があります
・「エロはエロ、ギャグはギャグ」と分けて読みたい人:本号は「エロ×ダーク×ギャグ」が密接に絡み合っているため、分離して読むのは難しいです
あい乃の総評
この作品を一言で表すとしたら、「大人の恋愛の、暗い側面を笑いと優しさで包み込む、最高の手紙」です。
あい乃として、ブロガーとして、正直に言える評価は──
「笑っていいですか?」と聞かれたら、私は「いいんです。だって、これ、本気で泣けるから」って答えます。
ℹ️ 印象的だった場面
夫は笑いながら「気づいてたよ」と答える。
でも、その笑顔の奥に、「でも、あなたが笑っていれば、私は何も言わなかった」という無言の告白が込められていた。
その沈黙の重さに、私は思わず、自分の夫との会話の「言いかけの言葉」を思い出しました。
「言わない」ことの重さ、「言い切る」ことの勇気——この作品は、主婦である私に、夫との関係をもう一度見つめ直すきっかけをくれました。
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| 作画クオリティ | ★★★★☆ |
| ストーリー展開 | ★★★★★ |
| 初心者への入りやすさ | ★★★☆☆ |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
| 総合評価 | ★★★★☆ |
「HA-HA-HA」を読み終えて、私は夫に「今日、何が嬉しかった?」って、初めて「言い切る」言葉を選びました。
大人の恋愛は、完璧じゃなくてもいい。でも、「言い切る」勇気だけは、忘れてはいけない——そう、この号は教えてくれました。


